日本社会人育成協会

【代表ブログ】人材と人財の違い

こんにちは、藤巻です。

今回は「人財」という言葉に関して、
最近ふと思ったことがあったのでそれをお伝えしようと思います。

この「人財」という言葉、辞書にある本来の漢字はもちろん「人材」です。
ただ人によっては、企業において人は宝であるという考え方のもと、
正規の漢字ではないと知りつつも好んで使う人がいます。

ちなみにあなたは、もしどちらを使ってもいいと言われたら、
どちらの漢字を使用したいと思いますか?

私はやっぱり「人材」です。
じゃあなぜそうなのかというのが今回のお話です。

なお、これはあくまでも一つの考え方であり、
「人財」という言葉を使う人も素晴らしいと私が考えていることは、
先にお伝えしておきます。

私が「人材」という言葉を好む理由は、
それが「材料」という意味だからです。

「人財」は、「財宝」という意味ですね。

実は今回のお話、要約をすると、
これら「材料」と「財宝」はどちらが重要なのかというお話になります。

あなたは、どちらが重要だと思いますか?

結論から言うと私は、
どちらも同様に必要不可欠で重要なものだと考えています。

イメージの話をしましょう。
もしも家を建てようと思ったら、必要なものはなんですか?

この時「財宝」があれば、それによって大きな家を建てることができます。

しかしどんなに財宝があったところで、
実は「材料」がなければ家は建たないのです。

童話に出てくるお菓子の家じゃあるまいし、
財宝の家なんてものはありません。

小さいな家だろうが大きな家だろうがあくまでも木材があって、
それが組み合わされることによって初めて家が建てられます。

もちろん財宝があればたくさんの材料を手に入れて大きな家を建てられますが、
財宝だけでは実は役に立たないのです。

このお話、弊協会が掲げる「一灯照隅」という考え方に似ています。

一灯照隅とは、「国の宝は何か」という質問に対する回答です。

国の宝は決して金銀財宝のようなものではなく、
隅かもしれないけれどそこで一灯を掲げてその隅を照らす、
そんな一人一人の自立した個人こそが宝だというのです。

私は、この考え方がすごく好きです。

今の世の中では、「カリスマベンチャー社長」のような光り輝く財宝を、
宝だとしてもてはやす人が少なくありません。

もちろん、それも一つの宝だとは思います。
しかし私は、やはりスポットライトの当たらない隅で、
コツコツと真面目に働く人たちの方が、より価値のある宝だと思うのです。

私は自分がどちらかと尋ねられれば、
おそらく「人財」なんだろうと思っています。

だって私は、カリスマベンチャー社長ですもん。笑

でも、私だけでは大きな会社にならないことはよーく理解しています。

これは決して能力的な話だけではありません。
仮に私が分身して10人になったら、方針の違いによる大喧嘩が起こって、
間違いなく会社はバラバラに空中分解してしまうでしょう。

なんとなくですが、きっと人財ってわがままな人が多いような気がします。
財宝って、絶世の美女とかもそうですけど、なんかそんな感じじゃないですか。笑

会社も家も同じです。

大きなものを建てようと思えば、財宝も必要ですが、
それ以上に材料もまた必要不可欠です。

そして大事なのはそのどちらが合計した時により価値があり、
本当の意味での国の宝かということだと思います。

だから私は、敬意を込めて、「人材」という言葉を使います。

そして自分は「人財」ではなく「人材」だという人に対しては、
ぜひ誇りを持って、全体のために材料の役割を演じてほしいなと願っています。

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