日本社会人育成協会

【代表ブログ】あなたは親を尊敬していますか?

こんにちは、藤巻です。

今回の内容は、親や教師への尊敬というのがテーマです。
みなさんは、親や教師を尊敬していますか?

この話を書こうと思ったのは、
つい先日出席したセミナーでの衝撃的な話でした。

これは少し前の調査になるとのことでしたが、
OECD(経済協力開発機構)が世界186カ国の中学生に対して、
「親を尊敬していますか」、「先生を尊敬していますか」
というアンケートを実施したようです。

そしてその結果はと言うと、平均して各国80%以上の人が
「尊敬している」と答えたのに対して、
日本はなんと25.2%という極端に低い数字だったというのです。

…これ、意味分かりますか?
日本は4人中3人が、親や教師を尊敬して「いない」んですって。

ちなみに一応この話の裏を取ろうと色々検索してみたのですが、
OECDの正式発表の数字は残念ながら見つけることはできませんでした。

ただ、昨年安倍首相も出席されている教育再生実行会議において
同様の主旨の発言があり議事録に残っていたので、
まーきっと正しいデータなのだろうと私は認識しました。

私はひょっとすると他の人と感性が違うのかもしれませんが、
もしもこの結果が本当だとしたら皆さんはどのように思いますか?

というか、もしかしてあなたもこの75%のうちの一人ですか?

…私の感性で一言だけコメントするとすれば、
これは異常だと思いました。

なぜ、このような結果になったのかはよく分かりません。

もしかしたら、日本人は謙虚な民族だから、
特に身内のチェックに関しては厳しいのかもしれません。

もしかしたら、世界は日本と違って子供の自由がなく、
親を尊敬していると答えないと怒られてしまうのかもしれません。

しかし、それでも自分の実の親を4人に3人が承認できないというのは、
理由に関係なく異常だと思うのは私だけでしょうか。。。

さて、そんな親への尊敬に関するこの話題。
結論を言えば、みんな親をもっと尊敬しろということに尽きます。

が、そんな当たり前の結論をただ普通にお話しても面白くありませんので、
ここはあくまでも藤巻っぽく、「道徳的に」ではなく「論理的に」、
なぜ親は尊敬した方がいいのかという話をしていきましょう。

この理由は、全部で3つあります!

ただ残念ながらその全部をお話すると文章が長くなってしまいますので、
ここではそのうちの二つをお話しさせていただきましょう。

親を尊敬すべき論理的理由の一つ目は、
自分の自信につながるからということです。

講座の第三回を学ばれた方はよく分かると思いますが、
人にはセルフイメージというものが人それぞれあります。

そしてこのセルフイメージが低く自分に自信がなければ
人というのはその生産性を落とし、

逆にセルフイメージが高く自分に自信があれば
人というのはその生産性を高くするのです。(過剰はダメだよ☆)

ではこのセルフイメージに一体なぜ自分の親への尊敬が関係するのか
という話なのですが、それは分かりやすく言えば、
人は「蛙の子は蛙」という思い込みを持つからです。

つまり、自分の親をダメと思っている人というのは、
無意識的に「ダメな人間の子はダメな人間」という感情を抱いてしまい、
その結果自分に対するセルフイメージを落としてしまうのです。

私はこれまで色々な人と会って相談に乗り、深い話も度々聞きますが、
これは本当にそうです。

そしてこれとは逆に親を尊敬していると公言できる人というのは、
やはりどことなく自信にあふれていて、個人の能力も高く感じます。

セルフイメージというものが一体人にどれだけの影響を与えるかという話は
ぜひまた第三回の講義を見返してもらえればと思いますが、
まずはぜひこのことを間違いのない事実として正しく認識してください。

親を尊敬すべき論理的理由の二つ目は、
就職活動で面接官が好印象を持ってくれるからです。

…これは「人から信頼される」と言った方がいいですね^^;

人が目の前の人の人間性を判断する時、その一つのチェック項目として、
「この人は他人から何かしてもらったら恩をどのように返す人なんだろう」
というものがあります。

このように表現してしまうと身も蓋もありませんが、
自分が相手のために何かしてあげようと思えるかどうかというのは、
やっぱりその人が恩に報いる人か恩を仇で返す人かというのは大事ですよね。

そしてこのような時に、
自分を産んで育ててくれたという最大の恩人である親を尊敬していない
というのは、最大級の恩知らずに映ってしまうのです。

これは、きちんとした社会人であれば特にです。

学生の方はあまり親のありがたみというのを
実感する機会は少ないかもしませんが、
社会人になるとまー色々あります。

社会人としての激務の中で
「親父はこんなに苦労して俺を育ててくれていたのか…。」

とか、

毎日外食をしながらたまに実家に戻ってご飯を食べた時に
「おふくろの飯はこんなにうまかったのか…。」

とかです。

そうして無事親のありがたさを知ったきちんとした社会人は、
当然この問題に関して正しい判定をしてくるのです。

おまけに、これが就活の面接となるともっとシビアです。

皆さんが社会人になるとしたら、新卒ですよね?

経営者の視点ではっきりいいますが、
新卒はスーパー使えません。笑

仕事できません。
そのくせ給料は一人前分きっちりはらわなければいけません。
ていうか研修するために人手を割くわけだから、
言ってみれば半人前どころかマイナス0,3人前くらいなのにです。

そりゃあ、採用を考える企業からすればほとんどの会社が、
こいつを育てて「あげようかな」という与える側の思考になりますよね。

で、そんな時に大事になってくるチェック項目が、
「この人は他人から何かしてもらったら恩をどのように返す人なんだろう」
という前出のものとなるのです。

恩を感じて会社のために一生懸命働いてくれるかな…。
理想と違うとか言って研修コストを無視してすぐ辞めちゃわないかな…。

面接官は、色々なことは考えます。

じゃあその時にあなたが親を尊敬している人間か、
あるいは親を尊敬していない人間かで、
面接官が一体どのような判断をするのかは…なんとなく分かりますよね。

以上が、あなたが親を尊敬すべき論理的な理由二つとなりますが、
納得してもらえましたでしょうか。

ちなみに最後にお伝えしておきますが、
私が以上の内容をすべて論理的にお話したからと言って、
間違っても私のことを理屈っぽい嫌なやつだと思わないでください。笑

そしてもう一つ。

理屈で尊敬している「フリ」をすることが、
悪いことだとは決して思わないでください。

これはあくまでも個人的な考えとなりますが、
たとえば未経験者が登山を始めようとした時、
とりあえず本格的な登山グッズを揃えるなど形から入るのは
決して悪いことではないと思います。

だって上達したいという意思を持ってはいるんだから、
別に自分が現時点でプロじゃなくても
それを目指して頑張っているということでいいじゃないです。

上達を目指しもしない人よりはよっぽど偉いです。

そしてこれは、感情に関するお話も同じだと私は思うんです。

人には色々な事情があるとは思いますが、
例え今現時点で心から親を尊敬できるかどうかと思っている人でも、
とりあえず形から「尊敬しています」と口に出して
そう思おうとすることは決して悪いことではありません。

目指しもしないやつよりもよっぽど偉いです。

そして、何事もそのようにして目指すことで初めて、
最終的にプロと呼べるレベルまで上達できる、
言い換えれば自分の心の底からそう思えるようになるのではないでしょうか。

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