就活塾の分類
就活塾は、大きく分けて2つに分類されます。
1つ目は、「面接対策型の就活塾」です。こちらはその名前の通り、面接やエントリーシートに対して対策をする就活塾です。今はまだ世間一般で就活塾と言えば、それはほとんどの場合こちらを指します。
そして2つ目は、「ビジネススクール型の就活塾」です。こちらは社会人が会社に勤めながら通うビジネススクールでの内容を学生のうちから学ぶことで、結果的に企業から評価されようという就活塾です。
これらに関して、特に2つ目の方はまだあまり聞きなれない就活対策法かもしれません。しかし最近ではより企業から歓迎されるという理由から、この「ビジネススクール型就活塾」への需要が年々増えてきている状況にあります。
面接対策型就活塾 | ビジネススクール型就活塾 | |
---|---|---|
教えようとするもの | 就職面接に役立つノウハウ。 | 就職後に役立つスキル。 →結果として面接で高く評価される |
サービスの主な内容 | 自己分析 エントリーシートの添削 模擬面接 等 |
論理的思考力、 英語力、 営業力などの授業 |
ここの分類の就活塾 | 内定塾 就活ゼミ ヒューマン就活塾 |
東進ビジネススクール(英会話) 日本社会人育成協会 |
それぞれを選ぶ際の判断基準
面接対策型もビジネススクール型も共に長所と短所があり、絶対にこちらの方が正しいというものではありません。そうではなくどちらがいいのかというのは主に、その授業を受講する生徒次第と言うことができます。
そのためそのような中であなたに合った就活塾を選ぶためには、それぞれがどのような対策に焦点を当てていて、それらの長所と短所は何かということをきちんと理解しておく必要があるのです。
そして以下が、2つの就活塾の違いと、おすすめする選択基準となります。
面接対策型就活塾 | ビジネススクール型就活塾 | |
---|---|---|
対策の焦点 | どのように振る舞えば、今の自分で企業から高く評価されるか。 | どのようにすれば、今以上に自分を成長させて企業から高く評価されるか。 |
長所 | エントリーシートの添削や模擬面接など、効果がすぐに出るものが多い。 | 受講時の実力以上の上位企業からも内定がもらえる。就職後も高い評価を維持できる。 |
短所 | 受講時の実力以上の企業からは内定がもらえない。また就活ノウハウを研究している企業には効果がない。 | きちんとした実力を身に着けて成長するためには、最低でも数ヶ月の期間が必要となる。 |
結論 | 就職面接まで1ヶ月を切っているなら、面接対策型就活塾の方が効果的。 | 就職面接まで3ヶ月以上あるなら、ビジネススクール型の方が効果的。 |
以上が、就活塾における2つの分類とその選択基準に関するお話となります。なお、面接まで1ヶ月から3ヶ月の間の場合は、秋採用など内定が遅くなってもいいという人にはビジネススクール型、とにかく早く内定がほしいという人には面接対策型がおすすめです。
保護者の方へ
最後に補足としまして、受講料をご負担いただく保護者様へ、一番お伝えさせていただきたいことをここに記しておきます。
私たちは、子供が大人になるタイミングというのは年齢で測るものではないと考えております。「肉体的に」ではなく「精神的に」子供が大人へと成長するタイミングは、決して20歳になったら、あるいは大学に入学したら、ではありません。それは「社会に出て社会人としての責任を背負った時」、つまりは就職してしばらくしてからなのではないでしょうか。
そしてこの精神的に大人か子供かの違いというのは、就職活動という場面において実に重大な影響を与えてしまうのです。なぜなら社会人経験がない中で考える将来への見通しやその対策には、やはりどうしても思慮深さが足りなくならざるを得ないからです。そしてその結果多くの一般的な学生というのは、就職活動を甘く見て、準備不足のまま本番を迎えてしまうのです。
受験戦争という言葉はもはや古く、今は就活戦争の時代です。厚生労働省の調査によりますと、従業員数が1000人以上の大企業と中小企業の間の収入格差は、平均して年収100万円、一生涯では4500万円もの差となります。しかしこの「どこの企業に就職するか」ということに関しては、企業は昔と違って学歴よりもコミュニケーション力などの、学校教育では取り上げない能力をより重要視するのです。
今の時代は終身雇用や年功序列のない実力主義の時代であるにも関わらず、学校ではそのために必要な能力を何も教えていない理不尽な時代です。だからこそ、そのような中で子供にさせてあげられる最後の習い事として、うちでなくても構いませんので、ぜひ就活塾というもの自体を、真剣にご検討してみていただけましたら幸いに思います。