日本社会人育成協会

【代表ブログ】答えは内にあるのか外にあるのか

こんにちは、藤巻です。

ニュースレターのコラムはその時々の状況や心境をもとに書いているため、
過去書いたコラムの内容を読み返していると、
「この時期にはこんなことをしていたんだ」と懐かしむことも多いです。

今回はそんな中でも、
起業塾から今の協会(起業を目指さない人向け)へと変わり、
カリキュラムを一新しようと苦心している時に書いた内容です。
 ※ということで、本文の中の「現在」はだいたい1年半くらい前です。

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こんにちは、藤巻です。

多くの方はすでにご存知だと思うのですが、
現在私たちの協会では講座内容の変更が行われております。

そうして現在、まさにこの新講座の撮影の真っ最中ではあるのですが、
実はこの変更の際に再度講座内容を一から見直したところ、
旧講座で言っていることに疑問を感じて修正する場合があるんです。

そこで今回はそのようにして旧講座を修正した中の一つである、
答えは内にあるのか外にあるのかというお話をしようかなと思います。

ざっくりな質問とはなってしまいますが、
もしもあなたが何かしら新しくビジネスを始めようとした場合、
そのビジネスと言うのは、一体どのようにして探すべきですか?

A:何かいいビジネスはないかと、自分の外に答えを探す。
B:自分に向いているビジネスは何かと、自分の内に答えを探す。

さて、一体どちらを選択しますか?

答えは(真実としての答えではなく、あくまで協会としての答えです)、
「B」となります。…旧講座では。

ビジネスを始めようとすると外に答えを求める人が多いが、
大事なのは自分に一体何ができるのかということであり、
自分の内に答えを探すべきである。

これが、旧講座でお教えしている内容でした。

しかし最近、「A」を答えとした方がいいんじゃないかなと思うんです。
(くどいようですが、あくまで協会としての答えです)

理由は簡単です。一言で言ってしまえば、
人は選択肢の知識がなければ判断ができないからなんです。

例えば無趣味な人が趣味を見つけようと思った時、
その方法としてよりベストなものは以下のどちらでしょうか。

A:何かいい趣味はないかと、とりあえず色々と体験してみる。
B:自分に向いている趣味は何かと、目をつぶって色々想像してみる。

これだったら、きっと多くの人が「A」の方がいいと考えるはずです。
百聞は一見にしかず、とにもかくにも色々と見聞きした方がいいだろと。

そしてこのことは、「趣味」だけでなく、「ビジネス」にも当てはまると、
最近私はそのように考えているというわけなんです。

しかしこれ、だからと言ってじゃあ旧講座は間違っていたのかと言うと、
必ずしもそうではないと私は思っています。

それはなぜかと言うと、そもそもの対象というのが旧講座では、
「起業している人、あるいは本気で起業を目指している人」だったからです。

これはつまり先ほどの例で言えば、
すでに趣味を持っている人、あるいは色々な趣味候補を経験している人に、
より良い趣味を持ち、それを楽しむ方法を教えようとするのと同じことです。

つまりすでに選択肢の知識をたくさん持って悩んでいるのだから、
だったらその中で判断する際に役立つ考え方を教えましょう、
その答えは実はあなたの内側にあり、絶対的に正しい趣味なんてないんですよ。

そんなお話をしてきたわけです。

これ、別にそんなに間違った教えではないですよね?

ところが、今回新講座を作るにあたってその主な対象というのが、
「起業なんて考えたこともない人」へと大きく変わりました。

そうしてはたと考えてみると、
趣味に関する知識が何もない人にいきなり自分の心の中を見てみろと言っても、
そこには選択肢が何もなく空っぽの状態であり、
「そんなこと言われても…」となってしまうだろうと予想が立ったわけです。

そしてだからこそ、新講座では冒頭の質問の答えとして、
「A」を採用し、その背景まできちんと解説するようにしているのです。

最近本当に思うのですが、真実の教えというのは、
教える相手によって言うことが180度変わってしまうことが多々あります。

もちろんその本質としては1つの真理なのですが、
相手に「分かりやすく」教えることを考えると、

「こういう人はAと考えるべきで、こういう人はBと考えるべきで…」より、
「あなたはAと考えるべき。」という方が私はいいと思うのです。

そしてその人の知識が増え成長した時にいずれ気がつくよう、
「まー人によっては逆も言えるんですけどね。」
とさりげなく補足しておくくらいがいいのかなと思うわけなんです。

一流の選手が必ずしも一流の監督になれるわけではない。
そんな話を以前聞いたことがありますが、

もしかしたらその違いというのはこの、
自分の常識ではなく相手の常識に合わせて教えられるかということではと、
そんなふうにも思う今日この頃なのでした。

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以上、いかがでしたか?
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【代表ブログ】人材と人財の違い

こんにちは、藤巻です。

今回は「人財」という言葉に関して、
最近ふと思ったことがあったのでそれをお伝えしようと思います。

この「人財」という言葉、辞書にある本来の漢字はもちろん「人材」です。
ただ人によっては、企業において人は宝であるという考え方のもと、
正規の漢字ではないと知りつつも好んで使う人がいます。

ちなみにあなたは、もしどちらを使ってもいいと言われたら、
どちらの漢字を使用したいと思いますか?

私はやっぱり「人材」です。
じゃあなぜそうなのかというのが今回のお話です。

なお、これはあくまでも一つの考え方であり、
「人財」という言葉を使う人も素晴らしいと私が考えていることは、
先にお伝えしておきます。

私が「人材」という言葉を好む理由は、
それが「材料」という意味だからです。

「人財」は、「財宝」という意味ですね。

実は今回のお話、要約をすると、
これら「材料」と「財宝」はどちらが重要なのかというお話になります。

あなたは、どちらが重要だと思いますか?

結論から言うと私は、
どちらも同様に必要不可欠で重要なものだと考えています。

イメージの話をしましょう。
もしも家を建てようと思ったら、必要なものはなんですか?

この時「財宝」があれば、それによって大きな家を建てることができます。

しかしどんなに財宝があったところで、
実は「材料」がなければ家は建たないのです。

童話に出てくるお菓子の家じゃあるまいし、
財宝の家なんてものはありません。

小さいな家だろうが大きな家だろうがあくまでも木材があって、
それが組み合わされることによって初めて家が建てられます。

もちろん財宝があればたくさんの材料を手に入れて大きな家を建てられますが、
財宝だけでは実は役に立たないのです。

このお話、弊協会が掲げる「一灯照隅」という考え方に似ています。

一灯照隅とは、「国の宝は何か」という質問に対する回答です。

国の宝は決して金銀財宝のようなものではなく、
隅かもしれないけれどそこで一灯を掲げてその隅を照らす、
そんな一人一人の自立した個人こそが宝だというのです。

私は、この考え方がすごく好きです。

今の世の中では、「カリスマベンチャー社長」のような光り輝く財宝を、
宝だとしてもてはやす人が少なくありません。

もちろん、それも一つの宝だとは思います。
しかし私は、やはりスポットライトの当たらない隅で、
コツコツと真面目に働く人たちの方が、より価値のある宝だと思うのです。

私は自分がどちらかと尋ねられれば、
おそらく「人財」なんだろうと思っています。

だって私は、カリスマベンチャー社長ですもん。笑

でも、私だけでは大きな会社にならないことはよーく理解しています。

これは決して能力的な話だけではありません。
仮に私が分身して10人になったら、方針の違いによる大喧嘩が起こって、
間違いなく会社はバラバラに空中分解してしまうでしょう。

なんとなくですが、きっと人財ってわがままな人が多いような気がします。
財宝って、絶世の美女とかもそうですけど、なんかそんな感じじゃないですか。笑

会社も家も同じです。

大きなものを建てようと思えば、財宝も必要ですが、
それ以上に材料もまた必要不可欠です。

そして大事なのはそのどちらが合計した時により価値があり、
本当の意味での国の宝かということだと思います。

だから私は、敬意を込めて、「人材」という言葉を使います。

そして自分は「人財」ではなく「人材」だという人に対しては、
ぜひ誇りを持って、全体のために材料の役割を演じてほしいなと願っています。

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以上、いかがでしたか?
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【代表ブログ】人が変わるのは意外に簡単?

こんにちは、藤巻です。

予告したとおり、本日より毎月1日と15日に、
過去のニュースレターで書いたコラムから抜粋した内容をブログ的に掲載していきます。

完全新作を書くこともあるかもしれませんが、
せっかく書いた過去の文章達がお蔵入りしてしまうのも寂しいので、
しばらくは転載という形でいこうと思っています。

ちなみに今回は、探した中で一番古かった2013年10月の内容です。
3分くらいで読み終わると思います。それでは以下、ご覧ください。

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今回の内容は、
人が変わるには一体どうすればいいのかということに関してです。

自分のことが大好きでしょうがないという方は別ですが、
特にうちの講座を受けるような自分を変えたいと思っている人にとっては、
なかなか気になる内容ではありませんか?

実はこの人を変えるにはどうすればいいのかという話、
私はこの事業を始めて以来ずっと悩んできた一つの大きな問題でもあります。

この講座を学んだ人には、自分を変えて、より良い人間になってほしい。
この講座を学んだことで人生が良くなったと言ってもらいたい。

そんな思いを持ってこの講座の内容というのを私は日々、
あーでもないこーでもないと頭を悩ませながら何かしらの答えを考え出し、
そしてその答えを原稿へと、さらには講義映像へとしているのです。

でも実はこれ、自分で言うのもなんですがけっこう大変なんですよ。
何がと言うと、具体的なアクションを書き記すことがです。

私が考える素晴らしい教えの条件として、
「で、結局何をすればいいのかと言うと、明日からこれをすればいいんです。」
というふうに行動が具体的に示されているということがあります。

例えば、
「大事なのは何事にも興味を持つことだから、もっと好奇心を持つようにしろ」
とただ口で言うのはとても簡単です。
そしてこれは実際にその通りです。

でも、
「じゃあ具体的に明日から何をすれば好奇心をもっと持てるようになるの?」
と言われたら、それを教えるのはなかなか難しいのです。

じゃあそんな中で、人が変わるにはどうすればいいのかという話は、
具体的なものとして一体どのようなものがあると思いますか?
この続きを読む前に、ぜひちょっと自分なりに考えてみてくださいな。

自分なりの答えは見つかりました?
ちなみにそれ、文字数にすると何文字の行動ですか?

私が最近たどり着いた答えというのは、
実はたった3つの具体的な行動に集約されます。

その3つとは…そのすべてをお話してしまうと長くなってしまうので、
ここではそのうちの一つだけ。

それは、
「部屋をきれいにする」
ということです。

こう言うと、それだけかよとツッコミを入れる人が多いかと思いますが、
いやこれには深い理由があるんですよ。ちゃんと。

色々とありますが、例えば一つの理由をスーパー簡素化して伝えます。

部屋をきれいにする
 ↓
最初部屋が汚かった人はまたすぐ汚れる
 ↓
それでも部屋をきれいにし続ける。
 ↓
だんだんそれが習慣化していき、
部屋がきれいじゃないと不快感を感じるようになる。
 ↓
性格がきれい好きになる。
これはつまり物事がきれいに整理されていないと気がすまない性格。
 ↓
将来への不安や自分が今何をすべきかといったなんとなくの話に対して、
言葉にならない漠然とした状況に気持ち悪さを感じ、
頭をひねってでも答えを出して整理したくなる。
 ↓
論理的な思考力といった考える力が身につく

大雑把にご説明すると、そんな感じです。
なんとなく、そうなのかもと思いませんでした?

これは多分、本当だと思います。

「国民教育の師父」と呼ばれた森信三さんという高名な方がいるのですが、
その方は子供に対する「しつけの三原則 」として、
次のようにおっしゃっています。

1.朝のあいさつをする子に。
2.「ハイ」とはっきり返事のできる子に。
3.席を立ったら必ずイスを入れ、ハキモノを脱いだら必ずそろえる子に。

以上、終了。
子供の躾はこれで十分なんだそうです。
国民教育の師父とか呼ばれた偉い人曰くですよ。

でもこれ、考えれば考えるほどすべてに通じている気がしませんか?
イメージで言えば、
1は主に他人とのコミュニケーション面につながる。
2は自分自身の意思の強さにつながる。
3は部屋をきれいにするのと同じ、正しい思考につながる。

まーもちろんすべては色々な面でつながっていますが、
あくまでも一つのイメージとしてです。

まとめに入りますが
なんだかこんなことを考えていたら、
人が変わるのは意外に簡単なのかもしれないと思ったわけです。

だって例えば上の3つを確実にすればいいだけじゃないですか。

でも、この簡単な行動を確実にするのが、意外に難しいのかもしれません。

さて、あなたの部屋は一体どれくらいきれいですか?
どこに何があるか、きちんと整理整頓してすべて把握できていますか?^^

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以上、いかがでしたか?
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